マクロスシリーズの良さは楽曲にある

先日、人気アニメシリーズの最新作「マクロスΔ」が最終回を迎えました。放映開始が報じられた当初、ネットではあまり良い話を聞きませんでした。

マクロスシリーズはこれまで、歌が大きな意味を持っていました。それは、ストーリーの中で歌が重要な役割を果たしているからです。僕はテレビシリーズしか見ていませんが、初代は正統派アイドル、その次はバンドといった感じで、その時代に合った音楽が使われてきました。

今回は、5人組の女の子のグループで歌を歌いますが、それがアイドルみたいだと叩かれました。昨今は「アイドル戦国時代」といわれるほどのアイドルブームです。メジャーアイドルも覚えられないほど多いですが、ローカルアイドルに至っては星の数ほどあります。

その波に乗るかのように、アニメでもアイドルをテーマにした作品が多くあります。僕が知っているだけでも、今期だけで3つあります。歌がテーマといっても過言ではないマクロスが、やらない理由はありません。僕は時代に合っていて良いと思いましたが、ネットでは二番煎じみたいで嫌だ、という意見がありました。

そんな事も気にしながら見始めたのですが、全くの杞憂でした。最初のオープニング曲で、もうファンになりました。第一印象でその後も見続けてくれるか決まると思いますが、かなり気合を入れて作ったと思える良い楽曲でした。その後、ネットにPVが上がると、ずっと見ていました。そして、CDが発売されると早速買いに行きました。カーオーディオのハードディスクにも録音して、移動中はずっと聞いています。劇中歌も良い曲が多く、やはりマクロスシリーズはレベルが高いと思いました。

キャストを見ると、他の四人は声優がそのまま歌も歌っていますが、センターの娘だけは違います。セリフを担当する声優と、歌を担当する歌手にわかれています。声優が歌っても大丈夫なのでしょうが、やはり餅は餅屋という事で、専門家に任せています。そのこだわりこそが、マクロスの楽曲の良さにも繋がっているのだと思います。

これでもう終わりかと思うと寂しいのですが、マクロスはいつもテレビシリーズが終わった数年後、劇場版を作っているので、その時まで待っていたいと思います。